養子さんを希望して相談に来られた方のエピソードです。

2017/12/19

その方は5月の半ばごろにお爺さんに連れられて来られました。まだ24歳という若い方です。お爺さんも若く見えたたものですから、てっきり父親かなと思いました。お爺さんにお孫さんまだ若いですよねと、言いましたら、内の家柄は皆、早婚で私もせがれも20歳で結婚しているので、この子は遅いという話されました。お宅の噂を聞いてわらをもすがる思いで来たと、そして、孫は女の子二人なので養子が欲しいということでした。何代も続いている家柄なので途絶えさせるわけにはいかないとも、それだけでも不利なのに、大農家だと聞いた時は身が引きました。ただ、本人がまだ若いから何とかなるのでないかとお受けしました。
本人をカウンセリングしていくうちに、明るく屈託のない素直で相手の立場に立って物事を考えることができる子だと気づきました。体型はぽっちゃり型で、話し好きで、姉御肌タイプのいかにも跡取り娘という感じを受けました。お相手選びの日日を決めて帰られました。
お相手選びに来られた時に車の音がドッド、ブルン、ブルーと爆音がしたのです。誰かなと思い外にでましたら、何と彼女が運転をしていました。ビックリしたではすまないくらい驚きました。そうスポーツカーです。こんな子をお世話できるのか大きな不安を持ちました。とりあえずお相手選びをしなければなりませんので、写真を見せて養子さんを探しました。でも、彼女はジャニーズ系の持てそうな男性ばかり探しだすのです。無理だというのも可哀想なので申し込みをしてみますと伝えて帰って頂きました。帰られた後、悩みました。どうしたら、自分の置かれている立場を理解させたら良いのか、気づかせるにはどんな言葉があるのだろうか。
そんなある日彼女から電話があり、「倉持さん、お見合いパーティなんてあるの。もしあれば出てみたいのだけど」、早速調べてみたら8月の終わりころに大宮で、仲人会のパーティが企画されていて、案内所を送りましたら出席をしたいという返事を頂きました。でも、養子に来てくれる方なんか出席しないだろと諦めの境地でした。そのあと直ぐに彼女から連絡があり、パーティに出席する洋服を近くのデパートで買ってきたという報告を貰いました。この洋服ですごいことが起こりました。
パーティの日がやってまいりました。私は用があり、少し遅れて行きました。会場について係りの担当の仲人さんに挨拶をしていた時です。親しい仲人さんが私の所に飛んできたのです。何事かなと尋ねたら、彼女の洋服のことでした、ボデコン風のミニスカートでパンツ丸見えでどうにかしてと言われたのです。知り合いの仲人さんからハンカチを借りて彼女に渡して貰いました。パーティも終盤になり、最後のマッチングの時間になりました。誰か気に行って方がおればよいのだがと、固唾を飲み見守っていましたら、マッチングになったのです。名簿を見たらお相手の方とは年齢が一回り以上違うし、年収も低かったです。それとジャニーズ系からは程遠い方でした。今までの悩みや苦労はどうしたら良いのか釈然としませんでした。
それから、交際に入ったのですが、案の定親から大反対をされました。相手の方は一人っ子なのです。どう考えてもご縁は無理だと、諦めてもらうしかないと思い伝えました。返ってきた返事は、彼の両親は80歳を過ぎ、年なのでそんなには長生きをしないだろうから、中間に住んで生活を考えていると言われました。親には一緒になれなければ死ぬと言ったそうです。これくらい強い気持ちがあれば大丈夫だろうと賛成しました。
そんなある日の夕方です。彼女から電話があり泣き声で、よく聞くと電話口の向こうから踏切の警報機の音がして、飛び込むのかなと一瞬思いました。イヤーぞっとしました。よくよく聞いてみると踏切の手前で停車したら車が動かなくなってしまい、心細くなり彼に電話したら通じなくて私の所に連絡をくれたそうです。早速彼に連絡を取り事の次第を話しました。それから間もなく一緒になったそうです。